大宮西、募集停止1年先送りの意味分からん
中等教育学校への移行にともなう大宮西高校の募集停止が、1年先送りとなった。
新しい中等教育学校は2019年4月に開校する。
この時点で、旧大宮西高校の生徒がすべて卒業し、上級生が誰もいないという状態にするために、同高校の募集は、2016年度を最後とする。
これが当初案だ。
しかし、それでは伝統が引き継げないと、在校生や保護者などから反対の声が上がった。
そして、このたび、募集停止が1年先送りと決まり、その結果、2019年度は、旧大宮西高校の3年生と、新・中等教育学校の1年生が、1年間だけ共存することになった。
「1年延びた程度で、大宮西高の伝統が継承されるとは到底思えない」(同校PTA会長)。
ごもっとも。
18歳が13歳に、何をどう伝えられるというんだ。
部外者に細かい事情は分からないが、さいたま市側としては、もともと伝統の継承など頭になかったのではないか。
事実上、大宮西は廃校にして、まったく別個の、新しい学校を作る。そういう構想だったのではないか。
継続性を重んじるなら、学年の空白は作らないほうがいい。新・中等教育学校の最初の入学生が、後期課程(高校1年生)に入るタイミングで、募集停止という考え方もできるはずだ。
もちろん、これだと教室その他の施設が足りなくなるなど、重大な問題が発生するので物理的に無理があるが、極力空白を作らないためにはどうするかが真剣に検討されたようにはみえない。
近い将来、川口市でも3つある市立高校を統合して1校にする。
県立高校も、統廃合計画を進めてきた。
統廃合というと、合併して一つになるように錯覚する人もいるが、統合の片一方は、要するに廃校である。
そのような時代であるから、新しい学校を一つ作るためには、旧い方をつぶさざるを得ない。
新・中等教育学校には、どうしたって大学進学面での実績が期待されるようになるだろう。
大宮西の伝統を引き継いでしまうと、残念だが、それは叶わない。
新しい中等教育学校は2019年4月に開校する。
この時点で、旧大宮西高校の生徒がすべて卒業し、上級生が誰もいないという状態にするために、同高校の募集は、2016年度を最後とする。
これが当初案だ。
しかし、それでは伝統が引き継げないと、在校生や保護者などから反対の声が上がった。
そして、このたび、募集停止が1年先送りと決まり、その結果、2019年度は、旧大宮西高校の3年生と、新・中等教育学校の1年生が、1年間だけ共存することになった。
「1年延びた程度で、大宮西高の伝統が継承されるとは到底思えない」(同校PTA会長)。
ごもっとも。
18歳が13歳に、何をどう伝えられるというんだ。
部外者に細かい事情は分からないが、さいたま市側としては、もともと伝統の継承など頭になかったのではないか。
事実上、大宮西は廃校にして、まったく別個の、新しい学校を作る。そういう構想だったのではないか。
継続性を重んじるなら、学年の空白は作らないほうがいい。新・中等教育学校の最初の入学生が、後期課程(高校1年生)に入るタイミングで、募集停止という考え方もできるはずだ。
もちろん、これだと教室その他の施設が足りなくなるなど、重大な問題が発生するので物理的に無理があるが、極力空白を作らないためにはどうするかが真剣に検討されたようにはみえない。
近い将来、川口市でも3つある市立高校を統合して1校にする。
県立高校も、統廃合計画を進めてきた。
統廃合というと、合併して一つになるように錯覚する人もいるが、統合の片一方は、要するに廃校である。
そのような時代であるから、新しい学校を一つ作るためには、旧い方をつぶさざるを得ない。
新・中等教育学校には、どうしたって大学進学面での実績が期待されるようになるだろう。
大宮西の伝統を引き継いでしまうと、残念だが、それは叶わない。