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いま「あんちょこ」って言わないのか

 私が中学生のころ、「あんちょこ」というものがあった。
 今でいう教科書ガイドである。
 書名は覚えていない。みんな「あんちょこ」と言っていた。

 少し大人になって、「あんちょこ」は、「安直(あんちょく)」から来ていることが分かった。
 お手軽なとか、いいかげんなという意味の「安直」だ。

 苦労して調べたり、考えたりしなくても答えが得られるので大変便利であるが、「これじゃ、ホントの力はつかんよな」と中学生ながら思ったものである。

 頭が良いとか悪いとかは、先天的なものではなく、これまでどれだけ鍛えてきたかによる。使ってきたかでもいい。
 身体は鍛えて強くなる。技術は反復で身につく。これらと同じ理屈だ。
 苦労して調べたり、考えたりして答えを導き出す。この過程(プロセス)において頭が鍛えられるのであるから、「安直」な方法に頼っていたのでは、頭は良くならない。

 と、ここまでは、今も言ったように、中学生のころに出した私の結論である。
 だが、どうしても、楽な方法はないかと、そちらにばかり考えが行ってしまう。もっと頭を使っておけばよかった。

 さて、察しの良い方は、この話、昨日からの続きであることにお気づきだろう。
 先生が予想問題を教える。生徒はそれだけをやる。
 「安直」な勉強法ではないか。

 そう。そこは私も考えた。
 私には結論が分かっている。たぶん、塾の先生なども同じだろう。
 毎年行われている高校入試であるから、何がどう出されるかを予想するのは、たいして難しい話じゃない。だから、結論をズバッと言ってあげられるのだが、それをやってしまうと、子どもたちの頭を鍛えられない。

 自分で調べる。自分の頭で考える。
 この余地を残しておかなければならない。全部言ったらだめだ。

 と、ここまで書いて、ふと思いついた。
 新しい番組をやるなら、タイトルは「不完全予想」にしよう。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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