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小説読解は、「心情」と「理由」が問われる

 約束であるから、国語の勉強法の続きを書いておこう。
 というわけで、今日のこのブログは完全受験生向けである
 
 国語の長文読解。
 長文読解の話だけに、長文になるので、覚悟を決めて読んでもらいたい。

 埼玉県では長文読解が毎年2問出題される。
 そのうち1問は「小説」、もう1問は「論説文」(説明的文章)である。

 一度に両方の話はできないので、今日は、大問1の小説について話すことにする。

 長文読解の問題は、まず設問から読めとアドバイスする人がいる。個人的にはあまり賛成しないが、それも一つの方法ではあるだろう。
 しかし、設問なんか見なくても、最初から何を聞かれるかは分かっているというのが、今日の話の主題である。

 次の設問を見てもらおう。
 26年度(前年)の大問1の設問である。前後を省略してあるので、詳しくは過去問題集で確認してほしい。
問1 ~喜樹の心情を説明した文として最も適切なものを~
問2 ~この時の喜樹の心情を、次のようにまとめました~
問4 ~喜樹の言葉を打ち消した理由をまとめたものです~
問5 ~このときの喜樹の心情を説明した文として最も適切なものを~

 もう、結論が出てしまった。
 小説の長文読解では、主人公の「心情」と、主人公がとった、ある行動や言動に関して、その「理由」が問われる。

 1年分では安心できないという人のために、それ以前のものも見ておこう。
◆25年度
問4 ~このときのツバサの心情を次のようにまとめました~
◆24年度
問1 ~「目を疑った」理由として最も適切なものを~
問2 ~このときの心(しん)の感情を説明したものです~
問3 ~幼いころと今とを比べてどう変わったのかを~
問4 ~このときの心(しん)の心情を説明した文として最も適切なものを~
◆23年度(前期)
問1 ~これは「私の」どのような心情を表わしていますか~
問4 ~「私」がこのように思った理由をまとめたものです~
◆23年度(後期)
問4 ~「私」が無口になってしまった理由を~
問5 ~このときの「私」の心情を説明した文として最も適切なものを~
◆22年度(前期)
問1 ~少年が間違いを怖れなくなった理由として~
問2 ~少年の気持ちや行動の変化を~
問5 ~少年にとって意味深い印であった理由を~
◆22年度(後期)
問2 ~「僕」がそうなった理由を次のように~
問3 ~自覚されたのは、どのような理由からですか~
問4 ~「僕」はどうしてそのように考えたのですか~
問5 ~「僕」が久しぶりに再会したように感じた理由の説明として~

 ほら、「心情」と「理由」だらけだろう。来年も同じだよ。

 念のために説明しておくが、「心情」というのは、心の中で思っていること。
 つまり、心の中で思っていることだから、小説の文章の中では、ずばり「○○はこう思った」とは書いてないわけだ。だって、そう書いちゃったら、質問する意味がないもんね。

 問われるのが、「心情」と「理由」だということが分かっているんだから、問題文を読むときに、そこを強く意識しながら読む練習をすればいいんだ。ただ、何となく読むんじゃだめなんだ。
 今まで、みんなはどんな読み方してたんだろうね。でも、これからは、「心情」と「理由」のことを頭に入れて読むことにしよう。

 そもそも小説というのは、主人公の気持ちになって読むものなんだよ。もちろん、「何やってんだよ。そこ違うだろう」なんて、主人公に反発したくなることもあるけど、基本は、自分も主人公になったつもりで読む。
 主人公と自分が一体化すれば、「主人公の心情=自分の心情」だろう。そうすると、心情を問われる質問は、「あなたの気持ちはどうなのよ」っていう質問と同じってことになる。ちょっと話が難しいかな?

 でもね、私がこれまで実験した結果だと、「主人公が、場面場面で、どんな気持ちになったか。どう変化したかに注目しながら読みなさい」、「主人公がとった行動について、なぜそうしたのかを聞かれるから、そこにも注目して読みなさい」。この2つのアドバイスをしてから問題を解かせると、断然点数が上がるんだね。

 要するに、読み方というか、読むときの心構えとか意識の持ち方で、結果が全然違うと言うことだね。
 ぜひ、この方法を試してみてほしい。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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