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両立は目標ではなくプライドだ

 今日は、埼玉栄高校が、個人塾の先生方を集めて、非公式の説明会を行うというので、私も参加してきた。

 非公式と言っても、別に秘密裡に行ったというわけではなく、さまざまな説明会のあり方を追求する中で、一つの方法として試行してみたという印象だ。

 今年校長に就任した佐藤光一先生は、長く都立高校の校長を務めて来られた。進学校での経験も豊富だ。
 先生は、はじめてこの学校を訪れたとき、生徒の規律正しさや節度ある行動に接し、感動すら覚えたという。
 まあ、私たちからすれば、埼玉栄に限らず、埼玉の私立高校はみんな、こんなものですよということなのだが、都立高校に慣れた先生の目には、新鮮に映ったのだろう。
 元公立教員の私には、この感覚よくわかる。

 しかしその一方で、大学進学を重視するあまり、部活動などを制限するような指導のあり方には、大いに疑問を持った。
 これもよくわかる。
 都立や県立の名門進学校には、こうした発想はない。
 かれらにとって、学業と部活の両立は目標ではなく、プライドである。
 「勉強しかできないやつ」は、クラスの中で軽蔑の対象になることはあっても、決して尊敬の対象にはならない。
 これが名だたる進学校の雰囲気というものである。

 ベテラン佐藤先生の目には、部活もやらず、行事にも参加せず、友達付き合いもせずに、ただひたすら受験勉強に邁進した生徒の20年後、30年後の姿が、はっきりと見えている。
 部活でヘトヘトになりながらも、勉強は勉強できっちりやる。
 そりゃ大変でしょう、と言われるかもしれないが。
 「いや、私はいくらでも見てきたぞ。そういう生徒、たくさん教えてきたぞ。埼玉栄でそれができないはずないだろう」というのが、たぶん、今の佐藤先生の気持ちなんだろう。
 年下の私が言うのもなんだが、ぜひがんばっていただきたい。

 なお、今日は主として個人塾の先生方の集まりで、私も一言、挨拶を求められたので、次のような話をした。
 「続きを読む」に記した。

 「つい最近、かつての教え子から電話がありました。中3生の子供を塾に行かせたいと思うので、良い塾を教えてほしいという相談でした。

 今のところ近所のA大手塾を候補として考えているということでしたが、私は、知り合いのB個人塾を紹介しました。
 別にA大手塾がだめだというわけではありませんが、B個人塾の方が安心して紹介できる。
 なぜなら、誰が教えてくれるかが分かっているからです。
 つまり、『顔が見える塾』なのです。

 スーパーなどに行くと、最近は、米や野菜や肉に生産者の名前(時には顔写真)が入っています。『新潟の斉藤さんが作ったお米』といった感じです。
 別に、私は斉藤さんのことは知らないわけですが、こうして名前が入っていると何となく安心できる。つまり、品質保証について、その責任を明確にしていると考えられるからです。

 こうした時代ですから、塾においても、塾長個人を前面に押し出して、品質保証をするという考え方(戦略)があってもいいと思うのです。塾長自身を、その塾における最高の商品としてアピールする。いわば、『個人をブランド化する』戦略ですが、おそらく、これは個人塾だからこそ取れる戦略です。
 ぜひ、ご一考いただければと思います。」

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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