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大阪市が小中学校の校長を公募する件

 大阪市が小中の校長50人を公募する。
 これまでも、いわゆる民間人校長の公募は全国各地で行われていたが、これほどの大量公募は初めてのケースである。
 1人や2人ならともかく、これだけ大規模になれば、当然賛否は分かれるだろうが、どちらか一方と言われれば、私は賛成の側につきたいと思う。諸手を挙げて賛成というわけではないが。
 
 教育界ではしばしば「校長がかわれば、学校がかわる」などと言われる。かわる方向には2つあって、良い方向にかわる場合もあれば、悪い方向にかわる場合もあるわけだが、ここでは良い方向にかわるという意味でつかわれている。しかし、考えてみれば、これは何も学校に限ったことではなく、「社長がかわれば、企業がかわる」し、「市長がかわれば、役所がかわる」わけである。

 かわるかどうかは、トップ(長)のリーダーとしての資質によるのだが、権限についても考えてみなければならない。校長にどれだけの裁量権が与えられるのかということである。
 よく経営資源として「ヒト・モノ・カネ」と言われるが、これらを自在に操れなくて、何が経営だという話になる。もちろん、公立であるから法や規則にしばられるのは当然なのだが、その制約の中でも、何かしら今までにない新たな権限は付与されるべきだろう。

 そうなると、現校長たちも、それなら我々だってもっと出来ると言い出すに違いない。かれらの本音は公募反対であろう。「素人に何ができる」そのぐらいの気概はあって当然だ。そうは思っても大声で異を唱えないところが組合との違いだ。
 公募校長の最長任期は5年ということだ。この先毎年50ずつ採用するとは聞いていない。となると、これは一種のカンフル剤か。そのようにも見えてくる。

 現職校長への刺激策であれ、市長の人気取りであれ、学校と民間との人的な交流は良いことだと思う。私は公務員(教員)から民間へと逆パターンの転職を経験した者であるが、民間も大したことはないと思う部分も多々ある一方、これはぜひ学校にも取り入れてもらいたいということも、それと同じぐらいある。だから、基本線で今回の施策を是としている。

 現職校長や校長予備軍たちが、「教育っていうのは素人が考えるほど簡単なもんじゃないぜ。プロの仕事ってものを見せてやろうじゃないか」となってくれたらと思う。もし、私が教育界に残っていれば、間違いなくそう考えただろう。もっとも、年齢的にはもう定年だが。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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