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殖産興業政策(読んでわかる歴史講座17)

 政府は近代的な産業を育てるため殖産興業(しょくさんこうぎょう)政策を進めた。
 すでに富国強兵の話をしたが、殖産興業とは、富国強兵の「富国」の部分を推し進めるための政策である。

 具体例としてもっとも知られているのが、群馬県・富岡製糸場などの官営模範工場の設立だ。製糸場は生糸(きいと)を作る工場のことで、生糸は明治から昭和初期にかけての日本の最大の輸出品となる。生糸を輸出し、そのお金で機械や軍艦・兵器などを買うことで、日本は強国となって行ったのだ。
 ちなみに、富岡製糸場跡は、現在、世界遺産の候補となっている。
(追記:富岡製糸場は2014年、世界遺産に登録された)

 新橋・横浜間に鉄道が開通したり、飛脚にかわる郵便制度が整えられたのもこの頃のことだ。

▼出題情報
 23年度公立入試では次のような出題があった。

 年表中Bの時期における社会や文化の様子について述べた文として正しいものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい(2点)
 年表は省略するが、Bの時期とは、1868年「五箇条の御誓文が定められる」から、1894年「日清戦争が始まる」までの時期、すなわち明治の初期の時代を指している。

 ア 重工業の発展をめざし、官営の八幡製作所が建設された。
 イ 女性運動がさかんになり、平塚らいてうが新婦人協会を設立した。
 ウ 文化の大衆化がすすむ中で、1冊1円という低価格の単行本が出版された。
 エ 殖産興業がすすめられる中で、通信では飛脚にかわる郵便制度がつくられた。

 時代は明治初期。政府がまっさきに行ったのが殖産興業政策であるから、それだけで正解は「エ」だと分かる。官営八幡製作所は迷うところだが、工業というのは、まずは軽工業、次に重工業という順で発展して行くものだ。まずは軽工業(繊維・製糸)から始まり、重工業(製鉄)はその後だ。
 少し先の話になるが、日清戦争に勝った日本は、その時得た賠償金で八幡製鉄所をつくった。
 

 

 

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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