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選挙があったから選挙の問題が出るか

 これは以前にも書いたことである。

 「今年は選挙があったので、入試で選挙に関する問題が出る可能性がある」
 などと、テキトーな予想をする人がいるので、受験生がこうした嘘っぱちの情報に惑わされないように、きちんとしたデータを示しておくことにしよう。

 ではまず、この10年間の衆議院総選挙と参議院通常選挙の実績を見てみよう。
 
 なお、念のためだが、衆議院は「総選挙」で、参議院は「通常選挙」である。
 衆議院は任期満了の場合でも、解散の場合でも、全議員をいっぺんに選び直すから「総選挙」であるが、参議院は、解散がなく、定期的に(3年ごとに)、半数を改選するので総選挙とはならない。

 2004年     参議院
 2005年 衆議院
 2006年
 2007年     参議院
 2008年
 2009年 衆議院
 2010年     参議院
 2011年
 2012年 衆議院
 2013年     参議院
 2014年 衆議院

 以上のように、ここ10年で、どちらの選挙も行われなかったのは、2006年、2008年、2011年だけであり、それ以外は、必ずどちらかの選挙が行われている。
 2004年から2013年までの10年間で7回。つまり、選挙のなかった年の方が少ないわけだ。

 次に、選挙があった年は7回あったわけだが、その年の入試で選挙に関する問題が出た例を調べてみよう。

 (1)2005年に衆議院選挙があり、2006年度(平成18年度)入試で選挙の原則に関する問題と、小選挙区制のしくみに関)する問題が出た。 
 (2)2009年に衆議院選挙があり、2010年(平成22年度)入試で衆議院解散から新内閣発足までの流れに関する問題が出た。
 (3)2013年に参議院選挙があり、2014年(平成26年度)入試で戦前から戦後にかけての選挙権の移り変わりに関する問題と、衆議院解散から新内閣発足までの流れに関する問題が出た。

 以上のように、過去3回ある。7分の3である。
 たしかに確率は高いのであるが、そもそも選挙そのものが毎年のように行われているわけであるから、これをもって、選挙のあった年は出るという結論は導けない。
 予測と言うなら、むしろ、18年度、22年度、26年度と、4年サイクルで出ているという方が当たっていそうだ。

 今回の総選挙は、11月になって突然決まったもので、その時点ではすでに問題は出来ているはずだ。したがって、仮に出たとしても、それは、今年選挙があったからという理由ではないだろう。
                   
  

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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