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新聞記事は、特別な文章(高校入試の国語3)

 読者から新聞を読むのは効果があるかという質問があった。
 簡単そうだが、意外に難しい質問である。

 前回、読書の効果はすぐには現れないという話をしたが、新聞は3年待たなくても、もう少し早く現れるだろう。ただし、1週間に1回程度では期待できず、基本毎日である。読売や朝日など大新聞は毎日40ページはあるので、これを隅々まで読むのは、仕事上必要な人か、よほど時間をもてあましている人だ。中高生の目標は5分か10分である。
 「新聞とかけて坊さんと解く」、その心は「今朝来て(袈裟着て)、今日読む(経読む)」というぐらいだから、読むなら朝である。あわただしい中で、ササッと読むのが新聞だ。

 そのような読み方が想定されているので、記事には必ず見出しが付いている。これがないとどこを読んだらいいか分からない。初心者は、まず見出しを見て、興味をそそられた記事を読んでみることから始めよう。

 記事の並び順は、重要性があり、多くの人が関心を持つと思われる記事は上の方にあり、大きなスペースが割かれている。隅っこの小さな記事が気になったら、それも読んでいいが、なるべく大きな記事を読むようにしよう。
 読めない漢字や、意味のわからない言葉が出てきても、それにめげず、どんどん読み進める。辞書で調べるなどそんな面倒なことはしない。だいいち、そんな時間はない。
 もう一度言うが、新聞はじっくり読むものではなく、さっさと読むものである。

 新聞記事は、独特の書き方がある。
 たとえば、体言止めを多用する。「●●を実施する」は「●●を実施」となる。限られたスペースで多くを伝えるためだ。また、「だが」「しかし」「ところで」などの接続詞はほとんだ使わない。いつ、どこで、だれが、どうしたという重要な情報は、最初の数行から十数行の中に集約されており、最後まで読まないと結論が分からないというような書き方はしない。

 というような、ある意味で特別な書き方の文章であるから、これをお手本にするというわけにはいかない。ただ、同じ新聞でも社説やコラムなどは、記事とは異なる。学校の先生が社説を読むことすすめるのは、文章のお手本としては、こちらの方がふさわしいと考えているからだろう。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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