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平成27年度埼玉県公立高校入試、国語作文の採点はどうなる

 私は、この1年間、作文は5~6分で書ける。16点満点も可能。
 このように言い続け、実際に作文指導もしてきた。
 さて、受験生諸君は満点をとれる(という自信を持った)作文を書けただろうか。

 今年のお題は「百年後の日本に残したいもの」について自分の考えを述べるというもの。

 まず3つの意見が提示されている。
 いきなり書けと言われても無理なので、書くためのヒントを与えてくれていると思えばいい。
 1 美しい自然の風景
 2 歴史ある町並みや建築
 3 伝統的な祭りや芸能

 最初の段落で、以上3つの中から、あなたの選んだ意見を書けと注意事項にある。
 何度も言っていることだが、どれを選んだかは採点外である。つまり、どれを選んでも、有利不利はなし。

 「私は、1の美しい自然の風景を選びました」のように書いてもいいが、無駄に字数を使ってしまうから、「私は1の意見を選びました」、あるいは「私は1を選びました」でもいいだろう。
 要するに、どれを選んだかを明らかにすればいいのであって、ここの表現の仕方は、採点上、それほど重視されるものではない。

 問題文に、選んだ理由も含めてとあるので、ここはしっかり書かなければならない。
 「私は1を選びました」の後に、「なぜならば」とか、「その理由は」と続け、「だからです」と結ぶ。
 「~」の部分に、選んだ理由が入るわけだが、これは良い理由だとか、この理由はあまりよくない理由だとかは、採点上、重視されるものではないから、もっと上手に書けばよかったとか、ほかの理由にしておけばよかったなどと余計な心配をしないほうがいい。

 それよりも、書いたことが、ちゃんと理由になっているかどうかだ。
 たとえば、「美しい自然の風景」を残したい理由が、「一度壊すと二度とよみがえらないから」なら、理由になっているだろう。「これこそが日本が世界に誇れるものだから」なども、理由になっている。
 選んだ理由は、人それぞれであっていいのだ。
 だが、「私は自然が大好きだから」とか「美しい自然に心をいやされるから」などというのは、個人の趣味や感想を言っているだけだから、ここでは理由を書いたとはみなされないだろう。

 ただし、個人の感想であっても、もう一つの必須条件である(自分の体験をふまえて)の部分で書くならばOKだ。
 つまり、第一段落で選んだ意見と、選んだ理由を書いたら、第二段落では、自分がなぜそのような考えを持つに至ったかを書くわけだから、ここでは個人的なことを書いていいわけだ。というより、書かなければならないのだ。

 体験はどんなものでもいい。この体験はいい、この体験は悪い、そういうことよりも、大事なのは、その体験が、あなたの考えときちんと結びつくものであるかどうかだ。
 ここは非常に重要な部分で、体験を書くのに一生懸命で、(あなたの意見)がちゃんと書かれていない作文が多い。
「これこれ、こういう体験をしました」に続けて、「私はそれ以来、こうするべきだと考えるようになりました」といった内容が続かなければならない。
 この作文は、いくつかの条件を満たしながら(あなたの意見)を書く作文であるから、「私は、このように思います」とか「私は、このように考えます」という表現が、どこかになければおかしいのである。

 採点の手引きにあるように、選んだ理由をもとにして、その理由を含めて自分の考えが書かれていなければ8点減点、自分の体験をふまえて書かれていなければ8点減点である。逆に、これを満たしていれば、減点なしとなる。

 段落数は、2段落でも3段落でもどちらでもいい。ただし、(段落や構成に注意して)とあるから、1段落ではまずい。それでは段落や構成に注意したことにはならないからだ。

 国語作文の具体的な採点の仕方は、学校によってかなり違うので、これ以上のことは分からない。

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梅野弘之

Author:梅野弘之
受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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