平成27年度埼玉県公立高校入試、どうなる平均点
◆過去3年間より難しかった?
県教委が発表した予想平均点は、国語56点、社会55点、数学・英語・理科が各50点で、5科合計は261点となっている。
過去3年間の5科合計の予想点は、24年度279点、25年度265点、26年度269点であったから、それらより低いとみているわけである。
しかし、これはあくまでも予想点であるから、実際の平均点(後日、県教委が抽出調査により求めたもの)とは、当然違ってくる。
そこで、過去3年間の予想点と実際の平均点との差異をみてみよう。
24年度 予想279点 実際237.9点 予想よりマイナス41.4点
25年度 予想265点 実際275.5点 予想よりプラス10.5点
26年度 予想269点 実際249.6点 予想よりマイナス19.4点
なかなか予想通りとはいかないようである。
24年度のマイナス41.4点は極端だとしても、10点から20点程度の差異が生じる可能性があるということだ。
学力検査が500点満点になった22年度から26年度まで5年間の実際の5科平均点の平均は251.7点である。このうち、もっとも高い25年度と、もっとも低い24年度を除いた3年間の平均をとってみても252.6点であるから、今年もだいたいその前後に収まるとみるのが妥当である。
■数学は過去3年間、実際の平均点が予想点を上回ったことがない。
24年度 予想50.0 実際36.5 予想よりマイナス13.5点
25年度 予想50.0 実際42.4 予想よりマイナス7.6点
26年度 予想50.0 実際45.0 予想よりマイナス5.0点
27年度 予想50.0 実際 ?
以上のように、毎年予想は50.0であるが、実際は26年度の45.0が最高であった。ただ年々その差は狭まっている。今年の問題は、大問4(3)はかなり苦戦しそうだが、それ以外は比較的取り組みやすかったと思われるので、予想点の50点にかなり近づきそうだ。
■社会も過去3年間、実際の平均点が予想点を上回ったことがない。
24年度 予想57.0 実際49.0 予想よりマイナス8.0点
25年度 予想55.0 実際50.3 予想よりマイナス4.7点
26年度 予想55.0 実際49.5 予想よりマイナス5.5点
27年度 予想55.0 実際 ?
過去3年間、予想点を上回ったことはないが、実際の平均点は49~50点で安定している。記述問題の割合や、文章で答える問題の数も昨年と変わらないので、50点前後になると思われる。過去3年間出ていなかった人物名を答える問題が3問出た。聖武天皇・北条泰時はやや意表を突いた出題だったかもしれない。
■英語も過去3年間、実際の平均点が予想点を上回ったことがない。
24年度 予想55.0 実際44.1 予想よりマイナス10.9点
25年度 予想55.0 実際53.7 予想よりマイナス1.3点
26年度 予想50.0 実際45.0 予想よりマイナス5点
記述問題の割合や、文章(日本語または英語)で答える問題の数は、昨年よりやや減っているので、実際の平均点は昨年より上がる可能性が高いが、予想の50点を超えるかどうかは微妙である。
■国語は過去3年間、予想点、実際の平均点とも5教科中最高。
24年度 予想62.0 実際59.7 予想よりマイナス2.3点
25年度 予想58.0 実際65.6 予想よりプラス7.6点
26年度 予想59.0 実際64.0 予想よりプラス5.0点
27年度 予想56.0 実際 ?
国語は過去3年間、予想点も実際の平均点も、5教科の中でもっとも高くなっている。今年は過去3年間でもっとも低い56.0点を予想しているが、問題が特に難しくなっているとも思えないので、予想点を上回る60点台となる可能性が高い。
■理科は過去3年間、実際の平均点の変動がもっとも大きい
24年度 予想55.0 実際48.7 予想よりマイナス6.3点
25年度 予想52.0 実際63.4 予想よりプラス11.4点
26年度 予想55.0 実際46.1 予想よりマイナス8.9点
27年度 予想50.0 実際 ?
平均点が非常に高かった25年度は、記述の割合が低く(64.7%)、文章で答える問題も少なかった(5問)。一方、平均点が低かった26年度は、記述の割合が高く(72.7%)、文章で答える問題が多かった(11問)。今年は、記述の割合は昨年と変わらないが、文章で答える問題が5問と減っているので、平均点は上がり、予想点の50点を超える可能性が高い。
以上、過去の予想点と実際の平均点との差異に注目して、今年の点数をうらなってみた。
冒頭に書いたように、県の予想点は過去3年間より低くなっているが、高い予想の時は実際には下がり、低い予想の時は実際には上がっているので、その順番で行くと、今年は実際の平均点が、予想の261点を上回ることになる。各教科とも下がる要素が少ないので、その可能性は高い。
県教委が発表した予想平均点は、国語56点、社会55点、数学・英語・理科が各50点で、5科合計は261点となっている。
過去3年間の5科合計の予想点は、24年度279点、25年度265点、26年度269点であったから、それらより低いとみているわけである。
しかし、これはあくまでも予想点であるから、実際の平均点(後日、県教委が抽出調査により求めたもの)とは、当然違ってくる。
そこで、過去3年間の予想点と実際の平均点との差異をみてみよう。
24年度 予想279点 実際237.9点 予想よりマイナス41.4点
25年度 予想265点 実際275.5点 予想よりプラス10.5点
26年度 予想269点 実際249.6点 予想よりマイナス19.4点
なかなか予想通りとはいかないようである。
24年度のマイナス41.4点は極端だとしても、10点から20点程度の差異が生じる可能性があるということだ。
学力検査が500点満点になった22年度から26年度まで5年間の実際の5科平均点の平均は251.7点である。このうち、もっとも高い25年度と、もっとも低い24年度を除いた3年間の平均をとってみても252.6点であるから、今年もだいたいその前後に収まるとみるのが妥当である。
■数学は過去3年間、実際の平均点が予想点を上回ったことがない。
24年度 予想50.0 実際36.5 予想よりマイナス13.5点
25年度 予想50.0 実際42.4 予想よりマイナス7.6点
26年度 予想50.0 実際45.0 予想よりマイナス5.0点
27年度 予想50.0 実際 ?
以上のように、毎年予想は50.0であるが、実際は26年度の45.0が最高であった。ただ年々その差は狭まっている。今年の問題は、大問4(3)はかなり苦戦しそうだが、それ以外は比較的取り組みやすかったと思われるので、予想点の50点にかなり近づきそうだ。
■社会も過去3年間、実際の平均点が予想点を上回ったことがない。
24年度 予想57.0 実際49.0 予想よりマイナス8.0点
25年度 予想55.0 実際50.3 予想よりマイナス4.7点
26年度 予想55.0 実際49.5 予想よりマイナス5.5点
27年度 予想55.0 実際 ?
過去3年間、予想点を上回ったことはないが、実際の平均点は49~50点で安定している。記述問題の割合や、文章で答える問題の数も昨年と変わらないので、50点前後になると思われる。過去3年間出ていなかった人物名を答える問題が3問出た。聖武天皇・北条泰時はやや意表を突いた出題だったかもしれない。
■英語も過去3年間、実際の平均点が予想点を上回ったことがない。
24年度 予想55.0 実際44.1 予想よりマイナス10.9点
25年度 予想55.0 実際53.7 予想よりマイナス1.3点
26年度 予想50.0 実際45.0 予想よりマイナス5点
記述問題の割合や、文章(日本語または英語)で答える問題の数は、昨年よりやや減っているので、実際の平均点は昨年より上がる可能性が高いが、予想の50点を超えるかどうかは微妙である。
■国語は過去3年間、予想点、実際の平均点とも5教科中最高。
24年度 予想62.0 実際59.7 予想よりマイナス2.3点
25年度 予想58.0 実際65.6 予想よりプラス7.6点
26年度 予想59.0 実際64.0 予想よりプラス5.0点
27年度 予想56.0 実際 ?
国語は過去3年間、予想点も実際の平均点も、5教科の中でもっとも高くなっている。今年は過去3年間でもっとも低い56.0点を予想しているが、問題が特に難しくなっているとも思えないので、予想点を上回る60点台となる可能性が高い。
■理科は過去3年間、実際の平均点の変動がもっとも大きい
24年度 予想55.0 実際48.7 予想よりマイナス6.3点
25年度 予想52.0 実際63.4 予想よりプラス11.4点
26年度 予想55.0 実際46.1 予想よりマイナス8.9点
27年度 予想50.0 実際 ?
平均点が非常に高かった25年度は、記述の割合が低く(64.7%)、文章で答える問題も少なかった(5問)。一方、平均点が低かった26年度は、記述の割合が高く(72.7%)、文章で答える問題が多かった(11問)。今年は、記述の割合は昨年と変わらないが、文章で答える問題が5問と減っているので、平均点は上がり、予想点の50点を超える可能性が高い。
以上、過去の予想点と実際の平均点との差異に注目して、今年の点数をうらなってみた。
冒頭に書いたように、県の予想点は過去3年間より低くなっているが、高い予想の時は実際には下がり、低い予想の時は実際には上がっているので、その順番で行くと、今年は実際の平均点が、予想の261点を上回ることになる。各教科とも下がる要素が少ないので、その可能性は高い。