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試験は知識のアウトプットだ

試験は知識のアウトプットだ
 学校でいろんなことを教わる。自分でも考えたり調べたりする。そうやって知識をどんどん頭の中に入れて行く。これがインプット(入力)という作業である。
 インプットは、時間をかけて、できるだけ多くの知識を入れておいた方がいい。
 一方、入試(テスト)というのは、頭につまった知識を解答用紙の上にはき出して行くのだから、これはアウトプット(出力)という作業である。
 たとえば、国語の漢字のようなものであれば、インプットした知識をそのまま答案用紙に再現するだけだから、アウトプットの練習は、ほとんど必要ない。
ところが、実際の入試問題の多くは、そのような単純なものではなく、インプットされた複数の知識を組み合わせてアウトプットしなければならない。数学の証明問題などは、その典型だろう。
 よく、基本問題はできるが、応用問題が苦手という人がいる。そういう人のほとんどは、いくつかの知識を組み合わせて、答を導き出すという、アウトプットの訓練が不足しているのだ。
インプットとアウトプットは、受験勉強を進めていく上で、車の両輪のようなものであり、バランスを欠くとまっすぐ前に進まない。つまり、得点が伸びない。


問題演習でアウトプットの訓練をする

 では、アウトプットの訓練をどのように行うかということになるが、それは、問題演習を数多くこなす以外にない。
その中心は当然ながら過去問題集である。
受験勉強の初期の段階では、知識量が不足しているので、インプット中心の勉強で良かったかもしれない。
 しかし、時は10月も半ば、入試本番まで5か月を切ってしまった今、もはやインプットに専念念などと言っている場合ではない。

知識不足は早めに気づくべきだ
 
 問題演習をやれば、複数の知識を組み合わせて解答を導くコツがつかめてくる。数をこなせば、組合せには一定のパターンというか、法則のようなものがあることに気づくだろう。これは嬉しいことだ。自信というのは、こうして身についていくものだ。
 問題を解けないのは、ある部分の知識が完全に抜け落ちているか、不完全だからである。問題演習は、このことに気づかせてくれる。
 だから、「できない」「解けない」は悲しむべきことではない。早く気づいたことを喜んでいいくらいである。
 最後の最後まで問題演習に取り組まないでいて、本番まで1か月というあたりでようやく気づいたのでは、目も当てられない。
 今ならまだ対策が打てる。不足していた知識や不完全だった知識を補うための十分な時間がある。
 入れたものはいったん出してみる。これを繰り返すことによって、必ず得点は伸ばせる。

テストの受け方を間違ってはいけない

 模擬試験や実力テストは、アウトプットの力がどれだけ身についたかを試す絶好の機会である。 
 もちろん、インプットの不足や不完全に気づかせてくれる機会でもある。 
 順位や偏差値、合否判定は当然気になる。それらを知るために受けているという面は確かにある。しかし、それらの数字が合格を保証してくれるわけではない。実質的な入試を行わない私立は、それで保証(確約)してくれるが、公立はそうではない。
 もっと得点(点数)に目を向けなければならない。何点取れたかではなく、取れなかった点数の方に、である。
 80点の人は20点の部分に、70点の人は30点の部分に、知識の不足や不完全という課題があったということだ。あるいは、インプットはしてあったが、アウトプットの訓練が足りなかったかもしれない。
 いずれにせよ、これらは早急に補習しておかなければならない。
 テストを受けて、その日できなかった問題は、次の日にはできるようにしておく。また受けて、同じようにする。これを続けていけば本番の時には、できない問題は、ほとんどなくなっているという理屈だ。
 テストは受ける前(準備)以上に、受けた後(復習)が大事なのだ。

疑問は即座に解決する
 問題演習をやって行く過程で、壁にぶつかることがあるだろう。解答や解説を見ても分からない場合だ。テストのやり直しでも同じだ。
 そんなときは、先生に質問し、疑問は即座に解決しなければならない。
 後回しとか先送りというのは、これからの勉強法の中で一番避けなければいけない危険な考え方である。
自分で考えたり調べたりする態度は立派だが、聞いた方が早く正確な場合がある。質問を遠慮すべきではない。


 ※この記事は、10月12日発行の「よみうり進学メディア10月号」に掲載されました。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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