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「偏差値70、初勝利」って、変だぞ

 選抜高校野球。
 松山東(愛媛県)5-4二松学舎大付属(東京都)。
 共に夏目漱石ゆかりの学校ということで話題になった。漱石は松山東の前身である愛媛県尋常中学校で教鞭をとったことがある。また、二松学舎大の前身である「漢学塾二松学舎」で学んだことがある。

 松山東は21世紀枠での出場。
 今どき、公立が甲子園に出るのは至難であるが、愛媛県トップレベルの進学校が特別枠とはいえ、出場を果たしたのは立派。なお、同じ愛媛県から今治西も出場しているが、こちらも同県トップレベルの進学校。また、県立静岡も出ているが、ここも同県を代表する進学校の一つ。

 で、本題はここからなんだが、ネットのニュースなど見ると、「偏差値70、初勝利」みたいな見出しが躍っている。
 今日のツッコミどころはここだ。

 まあ、いつも言っているように、見出しなんてものは、目立てばいいんであって、いちいち目くじらを立てることもないのだが、「偏差値70の学校」っていうのは、本来おかしいんだな。
 だって、学校に偏差値をつけることなんて、できないんだから。

 細かい話は省くが、偏差値は、ある個人がテストを受けたときに、その結果を表す数値の一つとして算出されるものである。だから、「A君が今度受けたテストの結果は、点数では何点、順位では何番、偏差値ではいくつ」と、こんなふうに使うべき数字なのだ。
 
 ただ、こういう言い方はある。
 後で調べて見たら、S校に合格した生徒の模擬試験などの偏差値は、ほとんど70以上であった。だから、確実にS校に合格するためには、模擬試験などで常に70以上をとっておく必要があるのではないか。
 言えるのはここまでである。

 「偏差値70の学校」。
 言いたい意味は伝わってくるが、個人のテスト結果についてくる数字を、学校につけるというのは、誤解の元だから注意したほうがいい。

 それと、やや面倒な話になるが、偏差値というのは、受験者の母集団にも注意しなければならない。
 たとえばの話、うんと学力が低い生徒だけ集めて、うんと易しい問題でテストをやったとする。その場合でも、平均点は出るし、順位も出るし、もちろん偏差値だって出せる。たぶん、このテストで一番良い結果だった生徒の偏差値は70を超すことだろう。

 多くの人が指摘しているように、偏差値を絶対的な数値として、あるいは万能の数値として、盲信してはならない。
 野球から始まった今日の話の結論はとりあえず、そういうことだ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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