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エモーショナルにならず、粛々と

 「粛々と」が問題になっておるね。
 沖縄県の翁長知事が、普天間飛行場の辺野古移設に関して、菅官房長官の「粛々と工事を進める」発言にかみついたのが発端だ。
 「上から目線」だろうというわけだ。

 「粛々と」の「粛」は、「自粛する」、「静粛に」、「粛清する」などにも使われる。静かなようす、厳かな(おごそかな)さま。そんな意味である。

 本来は、「上から目線」的な言葉ではないが、政治家とか官僚がしばしば、こんな発言をする。
 「さまざまなご意見があることは承知しておるところでありますが、私どもといたしましては、今後も粛々と進めてまいる所存でございます」。
 
 言い方は丁寧なんだが本音はこうだ。
 「アンタらが反対だっていうのは分かってるけどさ、いちいち聞いてらんないんだよ。いつまでも議論してる暇なんてないからさ、こっちはこっちでビシバシ進めるからね。いいかい、そのつもりでいてくれよ」。
 まあ、こんな感じかな。

 つまり、政治家が使う「粛々と」の中には、何と言われようとやるんだという強い意志が込められているわけだ。議論はしない。意見は聞かない。そういう姿勢から発せられる表現なのだ。
 それで翁長知事の「上から目線」発言となった。
 翁長知事も政治家なんだから、粛々と進めることはあると思うんだが、それはまあいい。

 その後、菅官房長官の方は、「では、そういう言い方はしない」と述べて、これで落着かと思われたが、今度は安倍総理が使ってしまった。
 意図的なのか? ついうっかりなのか?
 しょっちゅう使ってるから、ついうっかりの可能性が高いと思うが。

 国の安全保障にも関わる重大な問題であるから、エモーショナルな.発言の応酬にならないよう、言葉の真の意味で、粛々と進めてもらわなくてはならない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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