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口を開くたびに「お詫び」を述べろというのか

 安倍首相が、インドネシアのジャカルタで開催されたバンドン会議60周年の記念行事に出席し、スピーチを行った。また、中国の習近平国家主席との首脳会談も行われた。

 バンドン会議(アジア・アフリカ会議)。
 なぜかなつかしい響きだ。子どもの頃に覚えた言葉だ。たぶん、教科書にも出ていたんじゃないかと思うが、定かではない。

 アジア・アフリカ諸国の多くは、第二次大戦後、欧米諸国による植民地支配から脱し独立を果たした。
 そうした新興諸国が、1955年、欧米の白人諸国抜きに初めて開いた国際会議がバンドン会議だ。インドのネルー、中国の周恩来、インドネシアのスカルノら各国首脳が出席し、会議をリードした。

 インドのネルーは、中学校の歴史教科書にも写真が出ていると思う。インドネシアのスカルノは、独立運動の指導者で、その後長く政権の座にあったのだが、軍のクーデターにより失脚した。その第三夫人であったデヴィ・スカルノ(日本名:根本七保子)が、デヴィ夫人と称して日本の芸能界で活躍しているのは承知のとおりだ。

 さて。
 いつもどおりというか、さっそく韓国政府及びマスコミが安倍首相のスピーチの内容について批判してきた。もちろん、その代弁者であるらしい朝日新聞なども。
 「お詫び(謝罪)」がないじゃないかということだ。

 謝罪など不要と言うつもりはないが、日本の首相や政治家は、口を開くたびに謝罪の言葉を述べなくてはならないというのか。
 この記念行事には100以上の国や地域、国際機関などが招待されているという。これらの中で、誰が謝罪を求めているというのだろう。要求している国があるとすれば、それは中国だけだ。常に謝罪を求めてくる韓国の朴槿惠大統領は、南米歴訪中で出席していないわけだし。

 安倍首相のスピーチ全文を読んでみたが、私はこれで十分だと思うよ。

※興味のある人は、「続きを読む」に安倍首相のスピーチ全文を紹介してあるのでお読みいただきたい。
■安倍首相スピーチ全文
 バンドン会議60年の集まりを実現された、ジョコ・ウィドド大統領閣下、ならびにインドネシアの皆様に、心から、お祝いを申し上げます。
 アジア・アフリカ諸国の一員として、この場に立つことを、私は、誇りに思います。
 
 共に生きる。
 スカルノ大統領が語った、この言葉は、60年を経た今でも、バンドンの精神として、私たちが共有するものであります。
 古来、アジア・アフリカから、多くの思想や宗教が生まれ、世界へと伝播していった。多様性を認め合う、寛容の精神は、私たちが誇るべき共有財産であります。
 その精神の下、戦後、日本の国際社会への復帰を後押ししてくれたのも、アジア、アフリカの友人たちでありました。この場を借りて、心から、感謝します。
 60年前、そうした国々がこの地に集まり、強い結束を示したのも、歴史の必然であったかもしれません。先人たちは、「平和への願い」を共有していたからです。

 そして今、この地に再び集った私たちは、60年前より、はるかに多くの「リスク」を共有しています。
 強い者が、弱い者を力で振り回すことは、断じてあってはなりません。バンドンの先人たちの知恵は、法の支配が、大小に関係なく、国家の尊厳を守るということでした。
 卑劣なテロリズムが、世界へ蔓延しつつあります。テロリストたちに、世界のどこにも、安住の地を与えてはなりません。
 感染症や自然災害の前で、国境など意味を持ちません。気候変動は、脆弱な島国を消滅リスクに晒しています。どの国も、一国だけでは解決できない課題です。
 共に立ち向かう。
 私たちは、今また、世界に向かって、強い結束を示さなければなりません。

 その中で、日本は、これからも、出来る限りの努力を惜しまないつもりです。
「侵略または侵略の脅威、武力行使によって、他国の領土保全や政治的独立を侵さない」
「国際紛争は平和的手段によって解決する」
 バンドンで確認されたこの原則を、日本は、先の大戦の深い反省と共に、いかなる時でも守り抜く国であろう、と誓いました。
 そして、この原則の下に平和と繁栄を目指すアジア・アフリカ諸国の中にあって、その先頭に立ちたい、と決意したのです。
 60年前、インドの農家と共に汗を流し、農機具の使い方を伝え、スリランカの畜産者たちを悩ませる流行病と共に闘うことから、私たちはスタートしました。
 そして、アジアからアフリカへ。日本が誇るものづくりの現場の知恵や職業倫理を共有してきました。エチオピアでは、「カイゼン」のトレーニングプログラムにより、生産性が大幅に向上しています。
 1993年には、アフリカの首脳たちを日本に招き、互いの未来を語り合う、TICADをスタートしました。
 暦はめぐり、世界の風景は一変しました。
 最もダイナミックで、最も成長の息吹にあふれる大地。それこそが、アジアであり、アフリカであります。
 アジア・アフリカはもはや、日本にとって「援助」の対象ではありません。「成長のパートナー」であります。
 来年のTICADは、初めて、躍動感あふれるアフリカの大地で開催する予定です。人材の育成も、インフラの整備も、すべては、未来への「投資」であります。

 共に豊かになる。
 アジア・アフリカには、無限のフロンティアが広がっています。
 オープンで、ダイナミックな市場をつくりあげ、そのフロンティアを、子や孫にまで、繁栄を約束する大地へと変えていかねばなりません。TPP、RCEP、FTAAPは、更にアフリカに向かって進んでいく。私は、そう考えます。
 成長をけん引するのは、人材です。それぞれの国の多様性を活かすことは、むしろ力強いエンジンとなるはずです。日本は、女性のエンパワメントを応援します。手と手をとりあって、アジアやアフリカの意欲あふれる若者たちを、産業発展を担う人材へと育てていきます。
 アジア・アフリカの成長を、一過性のものに終わらせることなく、永続的なものにしていく。その決意のもとに、日本は、これらの分野で、今後5年で35万人を対象に、技能の向上、知識習得のお手伝いをする考えです。

 私たちの国々は、政治体制も、経済発展レベルも、文化や社会の有り様も、多様です。
 しかし、60年前、スカルノ大統領は、各国の代表団に、こう呼び掛けました。
 私たちが結束している限り、多様性はなんらの障害にもならないはずだ、と。
 私たちが共有している様々なリスクを再確認すれば、多様性のもとでも、結束することなど簡単でしょう。
 直面する様々な課題を解決するために、私たち、アジア人、アフリカ人は、結束しなければなりません。
 この素晴らしい多様性を大切にしながら、私たちの子や孫のために、共に、平和と繁栄を築き上げようではありませんか。
 ありがとうございました。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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