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住民投票と選挙の違い

 「大阪都構想」の賛否を問う住民投票が昨日行われ、約0.8ポイントの僅差で反対が賛成を上回り、大阪市の存続が決まった。これにより5年余にわたって続いた都構想の議論は終結する。
 また、橋下徹氏は、年内に行われる市長選には出馬せず、政界から引退する考えを示した。

 大阪市民による選択であるから、埼玉県民である私がとやかく言う問題でもないし、そもそも関心がない。
 ただ、ちょっと気になるのは、事前に橋下氏が、反対が多数を占めれば政治家をやめると言っていたことだ。

 住民投票は、市長に対する信任投票ではない。あくまでも個別の案件について賛否を問うものだ。橋下氏にしてみれば、大阪都構想の実現のために市長になったのであるから、反対は自らに対する不信任と受け取らざるを得ないという理屈なんだろうが、市長として信を問うのは、あくまでも市長選においてであって、住民投票ではない。

 次の選挙には立候補しないというのは、住民投票の結果を受けて言えばいいことで、事前に言う必要はない。ましてや政治家をやめるとかやめないとかは、この際どうでもいいことであって、都構想とからめる必要はない。

 わが国の政治は議会制民主主義をとっている。政治の中心に議会をおくというのが、もっとも重要な約束事である。住民投票は、あくまでもそれを補完するものという位置づけだ。余計な要素は入れず、純粋に個別の案件についてのみ民意を問うという形で行われるべきだろう。
 今回の住民投票でちょっと残念だったのはその点である。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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