なぜパ・リーグの方が強いのか
最近あまり興味を持ってプロ野球を見ていないのだが、セパ交流戦というのが行なわれていて、どうやらパ・リーグの方が圧倒的に強いようだ。
ここ10年の日本シリーズではパ・リーグが7勝3敗と勝ち越しているし、現在、米メジャーリーグで活躍しているのもイチロー(オリックス)、ダルビッシュ(日ハム)、田中(楽天)などパ・リーグ出身者が多いところを見ると、やはりパ・リーグのほうが実力的に上なのかもしれない。
パ・リーグではDH制という、ピッチャーは打席に立たない制度が採用されている。ピッチャーは投げる専門で、その代わりに打つ専門の選手が入る。
セ・リーグの場合は、この制度がないので、セ・リーグのピッチャーは、事実上8人のバッターを相手にすればいいということになる。ピッチャーはどうせ打てないし、打つ気もないからだ。
ところが、パ・リーグのピッチャーは、きっちり9人のバッターを相手にしなければならない。一番打てないピッチャー(日ハム大谷のような例外もいるが)に代わって、打つだけならまかせとけみたいな選手が入ってくるから、気を抜けないわけである。
このようにDH制という、ピッチャーにとって厳しい環境で投げているから、パ・リーグの方が優秀なピッチャーが育ちやすく、それがチーム力の向上につながっている。というような説もあるが、専門家ではない私にはよく分からない。
私が野球というものに興味を持ち始めた今から50年以上前、セ・パ両リーグの構成は次のようなものだった。
●セ・リーグ
巨人・阪神・中日・広島・大洋・国鉄
●パ・リーグ
西鉄・南海・近鉄・阪急・東映・大毎
セ・リーグのほうは、現在も4球団がそのまま残っているが、パ・リーグにはそのまま残っている球団がない。
パ・リーグの西鉄・南海・近鉄・阪急は、いずれも親会社が鉄道会社。東映は映画会社で、大毎も大映という映画会社。
その後、変遷があったが、これを今の球団にあてはめると、
西鉄ライオンズ → 埼玉西武ライオンズ
南海ホークス → 福岡ソフトバンクホークス
近鉄バファローズ・阪急ブレーブス → オリックスバファローズ
東映フライヤーズ → 日本ハムファイターズ
大毎オリオンズ → 千葉ロッテマリーンズ
(新規参入 東北楽天イーグルス)
ということで、私の注目点は、親会社の移り変わりだ。
パ・リーグのほうが、その時代、その時代で、時流に乗った会社、勢いのある会社が親会社についている。
一方のセ・リーグは、大洋ホエールズは横浜DeNAベイスターズとなり、国鉄スワローズはヤクルトスワローズとなったが、巨人(読売新聞)、中日(中日新聞)、阪神(阪神電鉄)、広島東洋カープと代わり映えがしない。
プロ野球という業界は、経営に多額な資金を要することもあり、なかなか新規参入ができない。しかし、経緯はともかく、結果としてパ・リーグのほうが新陳代謝が進んでいる。パ・リーグの実力アップや人気上昇は、こうした点と無関係ではないように思う。
追伸:今日、知り合いの先生から「最近は政治ネタが多いですね」と言われた。たしかに、そうだ。ただ、私は元高校の政治経済の先生だったから、どうしてもそうなる。指摘してくれた先生は、野球にも造詣の深い方でもあるので、今日は野球ネタでせまってみた。
ここ10年の日本シリーズではパ・リーグが7勝3敗と勝ち越しているし、現在、米メジャーリーグで活躍しているのもイチロー(オリックス)、ダルビッシュ(日ハム)、田中(楽天)などパ・リーグ出身者が多いところを見ると、やはりパ・リーグのほうが実力的に上なのかもしれない。
パ・リーグではDH制という、ピッチャーは打席に立たない制度が採用されている。ピッチャーは投げる専門で、その代わりに打つ専門の選手が入る。
セ・リーグの場合は、この制度がないので、セ・リーグのピッチャーは、事実上8人のバッターを相手にすればいいということになる。ピッチャーはどうせ打てないし、打つ気もないからだ。
ところが、パ・リーグのピッチャーは、きっちり9人のバッターを相手にしなければならない。一番打てないピッチャー(日ハム大谷のような例外もいるが)に代わって、打つだけならまかせとけみたいな選手が入ってくるから、気を抜けないわけである。
このようにDH制という、ピッチャーにとって厳しい環境で投げているから、パ・リーグの方が優秀なピッチャーが育ちやすく、それがチーム力の向上につながっている。というような説もあるが、専門家ではない私にはよく分からない。
私が野球というものに興味を持ち始めた今から50年以上前、セ・パ両リーグの構成は次のようなものだった。
●セ・リーグ
巨人・阪神・中日・広島・大洋・国鉄
●パ・リーグ
西鉄・南海・近鉄・阪急・東映・大毎
セ・リーグのほうは、現在も4球団がそのまま残っているが、パ・リーグにはそのまま残っている球団がない。
パ・リーグの西鉄・南海・近鉄・阪急は、いずれも親会社が鉄道会社。東映は映画会社で、大毎も大映という映画会社。
その後、変遷があったが、これを今の球団にあてはめると、
西鉄ライオンズ → 埼玉西武ライオンズ
南海ホークス → 福岡ソフトバンクホークス
近鉄バファローズ・阪急ブレーブス → オリックスバファローズ
東映フライヤーズ → 日本ハムファイターズ
大毎オリオンズ → 千葉ロッテマリーンズ
(新規参入 東北楽天イーグルス)
ということで、私の注目点は、親会社の移り変わりだ。
パ・リーグのほうが、その時代、その時代で、時流に乗った会社、勢いのある会社が親会社についている。
一方のセ・リーグは、大洋ホエールズは横浜DeNAベイスターズとなり、国鉄スワローズはヤクルトスワローズとなったが、巨人(読売新聞)、中日(中日新聞)、阪神(阪神電鉄)、広島東洋カープと代わり映えがしない。
プロ野球という業界は、経営に多額な資金を要することもあり、なかなか新規参入ができない。しかし、経緯はともかく、結果としてパ・リーグのほうが新陳代謝が進んでいる。パ・リーグの実力アップや人気上昇は、こうした点と無関係ではないように思う。
追伸:今日、知り合いの先生から「最近は政治ネタが多いですね」と言われた。たしかに、そうだ。ただ、私は元高校の政治経済の先生だったから、どうしてもそうなる。指摘してくれた先生は、野球にも造詣の深い方でもあるので、今日は野球ネタでせまってみた。