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憲法より礼儀が大事、まあそうかもしれない

 野球人である野村克也氏が「憲法を知らなくても生きていけるけれど、礼儀を知らないと生きていくのは難しい」と自著で述べた。その言葉を引用しながら、さいたま市立指扇中学校の校長が、学校だよりの中で、生徒に礼儀の大切さを訴えた。

 要するに、こういうことなんだと思うが、世の中には「憲法」という言葉を聞くと、いきなりスイッチが入ってしまう人々がいて、さっそく憲法軽視だなんだと騒ぎ始めた(この件は8月1日付け埼玉新聞に記事が出ていた)。

 学校だよりの実物は読んでいないが、校長の主旨は、どう考えたって「礼儀の大切さ」だろう。決まってるじゃないか。

 ただ、これを言うのに、野村克也氏の言を借りなければならなかったのかということだな。もっと別の例を引けばよかったかもしれない。いまの生徒たちは、選手及び監督としての野村克也の偉大さを知らない。イチローやダルビッシュは、何か言ってなかったかな。あるいはサッカーの本田あたり。
 どっちにしたって野村克也じゃ生徒に響かないよね。この点が残念。

 世の中には社会規範というものがある。社会規範とは、慣習、道徳、法である。人々がこれらを遵守することで、われわれは円滑な社会生活を営むことができる。
 法は重要であるが、それと同じぐらいに慣習や道徳も重要である。法には強制力があるが、他の二つにはない。だからと言って、慣習や道徳は守らなくていいということにはならない。

 他人を傷つけてはならないとか、他人のものを盗んではいけないというのは、法律で禁じているからいけないのではなく、道徳としていけないのである。しかし、それを守らない人間がいるので、法律を作った。

 法は尊重しなければならないが、慣習や道徳も大事なのだということを生徒に教えるのは当然である。
 その意味で、今回の校長の意図は間違っていない。ただ、揚げ足を取ろうと待ち構えている人間も多いから、表現には注意したほうがいい。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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