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その話、学校の中でやってくれ

 この話題はスルーでいいかと思ったが、全国紙やテレビも報じているので、ちょっとだけ触れておこう。
 関大一高(大阪府吹田市)の入試にからむ問題である。

 同校では昨年度の入試で、2月10日の筆記試験の約1カ月前、第1志望とする受験生がいる中学校の進路指導担当者らと面談し、中学側が示した受験生の内申点やテストの成績をもとに合格を内定し、中学側に示した。
 つまり「確約」ということだ。

 内定した受験生は筆記試験のほか中学時代の成績や活動実績も考慮する「専願A」に出願し、その結果、受験者全員(119人)が合格した。
 「確約」したのだから、そうなるだろう。

 と、ここまでは、どこにでもある話だ。
 大阪府のほうも、「私学の入試制度は学校の裁量で、事前相談をしている学校は多いが・・・」と言っているので、内定とか確約を問題視しているわけではないようだ。

 では、何が問題なのか。
 
 受験相談で合格の内定を得られなかった受験生らは、主に試験の成績で合否を決める「専願B」で出願。16人合格したが、50人が不合格になった。試験は計580点満点で、「専願A」で合格した受験生の最低得点284点に対し、「専願B」で不合格になった受験生の中には、それより79点高い363点を取っていたケースもあった。

 なるほど。高い点数をとっているのに、内定をもらってないために不合格になった受験生がいる。ここを問題視しているわけだ。
 大阪府も、「点数の逆転に不透明な部分があり、学校内部から不公平との指摘が出ている」と言っている。だから、改善するように指導したと。

 そうか。「では改善してください」。これで終了。

 が、ちょっと待て。
 「学校内部から不公平との指摘が出ている」。
 何だよ。受験生や中学校からじゃないのかよ。

 だったら、その話。学校の中でやってくれ。
 大阪府やマスコミを巻き込む必要はないだろう。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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