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学力テストの経済学

 経済学とはやや大げさなタイトルだったか。

 こんな新聞見出しを見つけた。
 「全国学力テスト 問われる実施意義」「巨額費用60億円」「課題に新味なし」

 記事を読むと、どうやら全国学力テストには反対らしい。しかし、いろんな意見があっていいわけだから、反対なら反対で結構だ。
ただ、「巨額費用60億円」というのはどうだろう。

 数字だけ見せられると、いかにも大金を投じているという印象を持ってしまう。

 たしかに、60億円は個人としては大金であり、私もこの先、手にすることもないし、見ることすらないだろう。そういう金額である。

 だが、文部科学省の年間予算は約5兆5千億円である。60億円は、その0.11%だ。
 また、今回の調査対象者は小学6年と中学3年を合わせ約228万人であるから、一人当たりの費用としては約2627円となる。中学3年生が模擬試験を1回受ければ、4千円から5千円かかるわけだから、それに比べればはるかに低価格なテストと言える。(この低価格が実現するのは、学校の教室を使い、学校の先生が試験監督をして行なわれるからである)

 「巨額費用60億円」という言い方は、意図的に、このテストに対し悪い印象を持たせようとするものである。
 「皆さんの税金が無駄に使われていますよ。だから、やめさせましよう」。
 おそらく、そういう方向に持って行きたいのだろう。
 実に姑息なやり方である。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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