西武文理、一日も早い再出発を望む
「晩節を汚す」(ばんせつをけがす)。
人生や仕事において立派な成果を上げ高い評価を得てきた人が、後に、それまでの評価をくつがえすような行動により、名誉を失ってしまうこと。
文理佐藤学園の佐藤英樹理事長。
専門学校から始め、高校、中学、小学校と作り、短大・大学まで作った。特に高校は、埼玉を代表する私立進学校に数えられるまでになった(最近の進学実績はやや不満が残るが)。
もう15年近く前のことになる。
学校を訪れたときのことだ。
「まだ大学の校舎見たことないだろう。案内するよ」と、佐藤英樹先生。
ゴルフ場のカートみたいな専用車に私を乗せ、自ら運転し始めた。キャンパスに着くまでに、何人もの高校生とすれ違ったが、生徒の方から声がかかる。佐藤先生も「頑張ってるか」「たまには校長室来いよ」などと気安く答える。
一通り見学を終えて校長室に戻ると、「喉乾いたろう。そこに冷蔵庫あるから自分で好きなもの飲んでくれ」。
なんて言われても、他人の家だからね。
躊躇していると、「遠慮してたらダメだぞ」と言いながら、自分で冷蔵庫からお茶を出してくれた。
その後、特に親しいお付き合いをしているわけではない。ただ、こんな一面もあったという話である。
この度の学園長の件は、誠に残念なことである。
そして、すぐさま頭に浮かんだのが冒頭の「晩節を汚す」だ。
ただ、これで終わったわけではない。
この先の展開は読めないが、真面目に頑張っている児童・生徒・学生がいるわけだからね。もちろん先生も。
そうした人たちのためにも、早く出すべき膿を(うみ)を全部出して、再出発してもらいたいものだ。
人生や仕事において立派な成果を上げ高い評価を得てきた人が、後に、それまでの評価をくつがえすような行動により、名誉を失ってしまうこと。
文理佐藤学園の佐藤英樹理事長。
専門学校から始め、高校、中学、小学校と作り、短大・大学まで作った。特に高校は、埼玉を代表する私立進学校に数えられるまでになった(最近の進学実績はやや不満が残るが)。
もう15年近く前のことになる。
学校を訪れたときのことだ。
「まだ大学の校舎見たことないだろう。案内するよ」と、佐藤英樹先生。
ゴルフ場のカートみたいな専用車に私を乗せ、自ら運転し始めた。キャンパスに着くまでに、何人もの高校生とすれ違ったが、生徒の方から声がかかる。佐藤先生も「頑張ってるか」「たまには校長室来いよ」などと気安く答える。
一通り見学を終えて校長室に戻ると、「喉乾いたろう。そこに冷蔵庫あるから自分で好きなもの飲んでくれ」。
なんて言われても、他人の家だからね。
躊躇していると、「遠慮してたらダメだぞ」と言いながら、自分で冷蔵庫からお茶を出してくれた。
その後、特に親しいお付き合いをしているわけではない。ただ、こんな一面もあったという話である。
この度の学園長の件は、誠に残念なことである。
そして、すぐさま頭に浮かんだのが冒頭の「晩節を汚す」だ。
ただ、これで終わったわけではない。
この先の展開は読めないが、真面目に頑張っている児童・生徒・学生がいるわけだからね。もちろん先生も。
そうした人たちのためにも、早く出すべき膿を(うみ)を全部出して、再出発してもらいたいものだ。