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中学生にも分かるアクティブラーニング 前編

 いろんな学校の説明会で「アクティブ・ラーニング」という言葉を耳にしていると思う。パンフレットにも書かれていると思う。

 そこで、「アクティブ・ラーニング」とは何かを説明しておこう。なお、入力が面倒なので、以下「Active Learning」は「AL」と略す。

 「AL」とは、今までと違う、新しい形の授業のやり方のことである。
 では、「AL」ではない、古い形の授業はどういうものかと言うと、先生が一方的に説明して板書して、それを生徒が必死で写す。そんなタイプの授業のことである。先生が問題を出して、生徒が解いて、その後先生が解説するというのも古い形の授業のうちだ。

 つまり、「AL」というのは、こうした古い形の授業以外のやり方をまとめた言い方だ。
 具体的に言うと、授業中に討論(ディスカッション)する。グループで話し合いをしてその結果を発表(プレゼンテーション)する。分からないことは先生に聞くんじゃなく、みんなで考え教え合って答えを出す。こういうのは全部「AL」である。

 なんだ、だったらやったことある。
 そう思った人も多いと思う。

 そう。だから「AL」と言っても、今までまったく体験したことのない目新しい風変わりな授業というわけではなく、みんなが少しずつは体験している古い形じゃない授業を、もっと本格的に、レベルアップして、数多くやろうというのが、いま言われていることなのだ。

 去年あたりから、文部科学省の役人の人たちや、大学の偉い先生たちは、日本の若者たちが国際社会で活躍するためには、「AL」という新しい形の授業を受けなくてはいけないと急に言い出したのだが、かれらは、中学校や高校の授業を実際にはみたことがないので、何十年も前の古い授業が、いまだに行なわれていると思い込んでいるのだ。

 だから、高校の先生に言わせると、われわれはとっくの昔から、そういう授業方法を研究し、実際にやってきた。ただ、「AL」という言い方がなかっただけだよ、ということなのである。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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