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「暴力はいけない」、それは親が教えることだ

 小学生の暴力行為が増えている。
 文部科学省の調査によると昨年度は約1万1千件で過去最高を記録したということだ。

 件数としては中学生が約3万6千件で圧倒的に多いのだが、前年より11.3%減少しており、ここ5年間を見ても減少傾向にある。高校生も前年より13.6%減少で、こちらも減少傾向を見せている。

 ところが小学生は、ここ10年間で急激に増加している。平成15年度までは1千人台で推移していたことを考えると、この増加ぶりが尋常でないことが分かるだろう。

 私が注目しているのは、小学生の暴力行為が増え続けているのに、なぜ中学生のそれが減少傾向にあるのかという点だ。もともと心身の成長がアンバランスな中学生であるから問題行動が多くて当たり前だ。そこに小学生時代から問題行動の多かった子どもが上がってくるのだから、もっと増えても良さそうだが、そうはなっていない。

 いじめ、不登校などいまだ問題は山積しているが、中学校の先生たちはがんばっている。そこは正当に評価されるべきだろう。
 では、小学校の先生はがんばっていないのかというと、そうではなく、経験のない事態に直面しているのだと思う。

 私が高校の教員になったのは、ちょうど「校内暴力」が社会問題化したころであった。だからある意味、それらに直面するであろうことは覚悟の上で教員になったと言える。
 中学校の先生は、高校の先生以上に現実的な問題としてとらえた上で教員となったであろう。

 だが、小学校の先生はどうだろう。そういった心構えもなく、訓練も受けていないのではないか。
 つまり、まさかの事態。
 誰も経験したことのない初めての事態。

 そう考えると、「小学校しっかりやれ」と言うだけでは済まないように思う。
 暴力行為への指導に関しては先輩格の中学校の知恵に学ぶというのも一つの方法ではないか。こうした中高連携があってもいい。

 それと、この問題は家庭教育とも深く関わっている。主たる原因は、学校にではなく家庭にあるように思われる。
 人に暴力を振るっちゃいけないというのは、学校に行って初めて教わることじゃなく、親が教えておくべきことなのだ。
 
 ■暴力行為件数の推移(文部科学省資料から作成)
 問題行動(暴力)件数推移

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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