「一億総活躍社会」では、また戦争スローガンと言われそうだ
「一億総活躍社会」を目指すそうだ。
25日の安倍首相の記者会見。
誰もが活躍できる社会ということに異論はないが、この言葉選びのセンスは何とかならんのか。
「一億」がどうもいかん。
戦争中、「一億玉砕(ぎょくさい)」なんていうスローガンが使われた。「一億火の玉」というのもあった。終戦直後は「一億総懺悔(ざんげ)」とも。
だから私のような古い人間は、どうしても戦争のイメージから逃れられない。もちろん、戦後生まれなのだが、戦時中のスローガンを思い出してしまうのだ。
その後、日本は高度成長の時代を迎え、「一億総白痴化」とか「一億総中流」といった言葉が流行ったこともあった。これは戦争とは無関係だが、大勢に流されやすい日本人の習性を揶揄(やゆ)する言葉として使われたと記憶している。
どちらにしても私は、「一億総〇〇」という言い方に、あまり良いイメージを持つことはできない。
安倍首相は、民主党など野党がこのたびの安保法案に対して戦争法案というレッテル貼りをしたと批判した。その同じ記者会見の場で、年配の人々に戦争をイメージさせる可能性のある「一億総〇〇」というスローガンをかかげてみせたのは、あまり良いアイディアではないと思う。
25日の安倍首相の記者会見。
誰もが活躍できる社会ということに異論はないが、この言葉選びのセンスは何とかならんのか。
「一億」がどうもいかん。
戦争中、「一億玉砕(ぎょくさい)」なんていうスローガンが使われた。「一億火の玉」というのもあった。終戦直後は「一億総懺悔(ざんげ)」とも。
だから私のような古い人間は、どうしても戦争のイメージから逃れられない。もちろん、戦後生まれなのだが、戦時中のスローガンを思い出してしまうのだ。
その後、日本は高度成長の時代を迎え、「一億総白痴化」とか「一億総中流」といった言葉が流行ったこともあった。これは戦争とは無関係だが、大勢に流されやすい日本人の習性を揶揄(やゆ)する言葉として使われたと記憶している。
どちらにしても私は、「一億総〇〇」という言い方に、あまり良いイメージを持つことはできない。
安倍首相は、民主党など野党がこのたびの安保法案に対して戦争法案というレッテル貼りをしたと批判した。その同じ記者会見の場で、年配の人々に戦争をイメージさせる可能性のある「一億総〇〇」というスローガンをかかげてみせたのは、あまり良いアイディアではないと思う。