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「確約」の記事は、季節にふさわし話題だから

 埼玉県における高校入試、特に私立入試に関わる話である。

 先週の土曜日、毎日新聞に、埼玉では業者テストよる「確約」が常態化しているという記事が出た。
 読んでいない方は、今なら「毎日新聞 業者テスト」などと検索すればネット上でかなり上位に残っているだろう。

 記事が出た当日、多くの高校の先生や塾の先生から、「この記事に関してどう思うか」とコメントを求められた。そこで、今回はその話題だ。

 ところで、私自身は埼玉学力向上協会という組織の長として、「UPテスト」という業者テストを実施しているのだが、毎日新聞はその存在すら知らないようで、何のコメントも求めて来ない。まあ、聞いてくれなくて結構だが。

 私立高校や塾の先生方の関心事は、この記事が発端となり、「確約」が大きな社会問題として取り上げられるかどうかであった。
 私の答えは「ノー」。
 他の新聞は追いかけないし、テレビも取り上げないだろう。だから、「今日で終了」。
 で、 その後の展開は、だいたいそのようになっているはずだ。
 
 事の是非はともかくとして、とりあえず「確約」というシステムは現実に存在し、機能している。
 そのことを前提として話を進めるが、これから先、受験生たちはフェアや個別相談会に参加し、「確約」を取ることに全力を傾けることになる。すでに「確約」を取っている人もいるかもしれないが、10月から12月中旬までがピークだろう。

 したがって、今回の記事は、受験生が「さあ、『確約』を取らなくては」と、ちょうど考え始める時期にピッタリ合っているわけで、関心を集めやすい。そういうタイミングを見計らった記事なのだ。

 他のマスコミは追いかけなかったが、ネット上ではそれなりに反響があり、ブログやSNSなどで取り上げられている。現に、私もこうして取り上げている。したがって、世の関心を集めたという点で、記事として大成功とまでは言えないが、一定の成果を収めている。

 もしこの件が、大問題に発展し、「確約」はけしからんことだから今すぐ全廃しろという流れになったら、今年の入試は公立入試も含めて大混乱に陥るだろう。
 私立の「確約」というのは、結果として受験生の「安心・安全」を担保するシステムとして機能しているから、突然これが無くなったら、受験生・保護者は右往左往するだろうし、私立高校も直前になって募集戦略の根本的な見直しを迫られる。そして、その影響は、公立の志願状況にまで及ぶ。

 という理屈を新聞記者及び新聞社が分からないはずはなく、したがって、繰り返しになるが、今回の記事は、シーズンにふさわしい記事を載せてみたというだけの話だと考えればよろしい。
 これが私の長めのコメントである。

 ただし、今回の記事の中で取り上げられた現象は、概ね事実に即しているわけだし、私自身も以前から改善すべきだと考えているので、次回はその話をする予定だ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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