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新国立競技場より、科学技術研究に金をかけたほうがいい

 今や秋の風物詩ともなった「村上春樹今年もノーベル賞ならず」のニュースを聞き、これで発表週間が終了。

 今年は80歳の大村氏と56歳の梶田氏という親子ほど年齢の離れたお二人が受賞。
 そこで、受賞時の年齢を調べてみた。

 ●ノーベル賞受賞時の年齢調べ
 (戦後、物理、化学、医学・生理学の自然科学分野の19人)
 85歳  赤崎勇(2014物理)
 80歳  大村智(2015医学・生理学) 鈴木章(2010化学) 下村脩(2008化学) 南部陽一郎(2008物理)
 76歳  小柴昌俊(2002物理)
 75歳  根岸英一(2010化学)
 68歳  益川敏英(2008物理)
 64歳  白川英樹(2000化学) 小林誠(2008物理)
 63歳  野依良治(2001化学) 福井謙一(1981化学)
 60歳  中村修二(2014物理)
 56歳  梶田隆章(2015物理)
 54歳  天野浩(2014物理)
 50歳  山中伸弥(2012医学・生理学)
 48歳  江崎玲於奈(1973物理) 利根川進(1987医学・生理学)
 43歳  田中耕一(2002化学)

 以上の結果、
 80代で受賞  5人
 70代で受賞  2人
 60代で受賞  6人
 50代で受賞  3人
 40代で受賞  3人
 であり、受賞時平均年齢は65.1歳であった。

 20歳から40歳ぐらいまでの若い頃の研究成果を、20年後30年後に評価される。そんな実態が見えてくる。
 そうすると、今の若手研究者がノーベル賞をもらえるのは、20年後以降となる計算だが、心配なのは、研究費不足だ。

 2000年代に入って、急激に受賞者が増えたのは、1960年代から1970年代にかけて、わが国は高度経済成長の真っただ中にあり、地味な基礎研究にも資金を投入する余裕があった。その成果が今になって出ているのだという。

 とすれば、その後の不況などで研究費が削られており、十分な研究ができていない可能性があり、数十年後には自然科学分野も「村上春樹状態」になってしまうかもしれない。
 もっと自然科学の基礎研究に資金を投入しなければならない。

 で、金の話だが、スーパーカミオカンデを作るのに100億円ぐらいかかったらしい。今はハイパーカミオカンデが計画されていて、そっちは800億円ぐらいかかるらしい。
 巨費である。

 でも、新国立競技場に3000億円とか言ってなかったか。それに比べりゃ大したことはない。
 というか、こうしてみると、改めて新国立競技場建設計画の馬鹿馬鹿しさが分かる。


 ※日本人ノーベル賞受賞者に関して、さらにどうでもいいような調査をしてみたので、お暇な方は「続きを読む」をご覧いただきたい。
●受賞者は何月生まれが多いか調べ

■4月生まれ  小林誠(2008物理)
■5月生まれ  中村修二(2014物理)
■6月生まれ  なし
■7月生まれ  根岸英一(2010化学) 大村智(2015医学・生理学)
■8月生まれ  白川英樹(2000化学) 下村脩(2008化学) 田中耕一(2002化学)
■9月生まれ  利根川進(1987医学・生理学) 野依良治(2001化学) 小柴昌俊(2002物理) 鈴木章(2010化学) 山中伸弥(2012医学・生理学) 天野浩(2014物理)
■10月生まれ  福井謙一(1981化学)
■11月生まれ  なし
■12月生まれ  なし
■1月生まれ  湯川秀樹(1949物理)南部陽一郎(2008物理) 赤崎勇(2014物理)
■2月生まれ  益川敏英(2008物理)
■3月生まれ  朝永振一郎(1965物理)江崎玲於奈(1973物理) 梶田隆章(2015物理)


●受賞者の生年調べ
1918年  福井謙一(1981化学)
1919年
1920年
1921年  南部陽一郎(2008物理)
1922年
1923年
1924年
1925年  江崎玲於奈(1973物理)
1926年  小柴昌俊(2002物理)
1927年
1928年  下村脩(2008化学)
1929年  赤崎勇(2014物理)
1930年  鈴木章(2010化学)
1931年
1932年
1933年
1934年
1935年  根岸英一(2010化学) 大村智(2015医学・生理学)
1936年  白川英樹(2000化学)
1937年
1938年  野依良治(2001化学)
1939年  利根川進(1987医学・生理学)
1940年  益川敏英(2008物理)
1941年
1942年
1943年
1944年  小林誠(2008物理)
1945年
1946年
1947年
1948年
1949年
1950年
1951年
1952年
1953年
1954年  中村修二(2014物理)
1955年
1956年
1957年
1958年
1959年  田中耕一(2002化学) 梶田隆章(2015物理)
1960年  天野浩(2014物理)
1961年
1962年  山中伸弥(2012医学・生理学)
 太平洋戦争が始まってから、戦後13年までの17年間は、小林氏、中村氏の二人しか受賞者を出していない。これはやはり戦争の影響としか考えられない。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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