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お客は修業の年数にお金を払ってるんじゃない

 どんな職業だって一人前になるのには5年や10年かかる。

 さて、今日はなぜこの話かというと、ホリエモンこと堀江貴文氏が「寿司職人になるのに10年も修業するのは馬鹿げている」という主旨の発言をしたことからの連想である。

 私は、何十年も修業した正に職人中の職人みたいな人が握った寿司なんか、生まれてこの方食ったことがないし、これからも食わんだろう。
 そういう人間の言うことである。

 10年の修業とは、だいたいこんな感じだそうだ。
 1年目…洗い場、出前、ホール業務
 2~3年目…飯炊き、貝類や小魚を捌く、玉子を焼く、まかないを担当
 4~6年目…カウンターに入り、巻物や軍艦を担当
 7~9年目…握りを担当
 10年目…一人前になる

 店にもよるんだろうが、こりゃ確かに大変だ。
 そう言っちゃ何だが、たかが寿司だろう。寿司ロボットが、結構上手に握る時代に、いくら何でも長過ぎだ。

 こういうことをやっていると、若者たちが業界に入って来なくなり、結局衰退の道を辿るんだ。
 何十年かしたら、「この方が、手で寿司を握るという江戸時代からの伝統をかたくなに守り続けるただ一人の職人さんです」なんて紹介される時代になっているかもしれない。
 悪いことは言わん、いつまでも徒弟制度に固執しないで、技術習得の合理化を図ったほうが寿司業界のためである。

 冒頭、一人前になるには5年、10年かかると書いたが、だからこそ、少しでも早く実戦経験を積んだほうがいい。

 私は教員だったので、1年目から実戦だった。
 考えてみれば、これも乱暴な話で、ど素人に、この道何十年という先生と同じ仕事をさせてしまうのだから、ちょっと考えものだ。

 しかし、待ったなしの実戦経験が、成長を早めたのも事実で、これがもし、1年目は黒板消し、2年目は教材のコピー、3年目は答案の採点、なんて制度だったら、一人前になるのに何年かかるか分からない。それこそ馬鹿馬鹿しくてやってられない。

 結局、何年修業したって、センスのないヤツは駄目だからね。お客は修業の年数に金を払ってるんじゃない。
 センスを見きわめるためにも、一通りのことが身についたら、出来るだけ早く現場を踏ませてみる。これが一番いいんじゃないか。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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