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本を10冊読めば、たいていのことは分かってくる

 未知の事柄でも本を10冊読めば、一通りの知識は身につく。

 これは私が教員からサラリーマンに転じたときに得た教訓だ。
 広告のこと、マーケティングのこと、広報・PRのこと、出版のこと。とにかく知らないことばかり。

 今なら、ちょいとネットで調べることもできるが、ITという言葉さえなかった時代だ。本に頼るしかない。深夜まで営業している六本木の青山ブックセンターにはずいぶんと世話になったものだ。

 本を見きわめるだけの基本知識すらないから、最初の一冊は、「これなら何となく分かりそう」というものを勘だけで選ぶ。

 一冊読み通すと、ぼんやりと全体が見えてくる。ような気がするが、かえって頭が混乱するばかりだ。

 二冊目。
 もっと分かりやすい本があるはずだ。そう思って、今度は少しまともな選び方をする。読み終わると、ややはっきりとしてくるが、疑問は増すばかり。

 というようなことを繰り返しながら、五冊目ぐらいになると、「これって前にも読んだよな」という部分が増えてくる。そこは読み飛ばしていいから、読むスピードが格段に速くなる。

 さらに六冊目、七冊目と進んで行くと、読むべき部分は、半分以下になってくる。結局誰もが同じことを書いているからだ。まあ、そりゃそうだ。ものごとの基本なんていうものは決まってるんだ。

 で、十冊目。もう読むべきところは一部分だから、これ以上読んでも時間の無駄だ。

 もちろんこれは、サラリーマンのレベルであって、研究者や専門家になるならこれでは済まない。
 だが、学問として知ろうというのではなく、仕事上必要な知識を身につけようというのだから、これで十分だ。

 十冊というのは、ある程度まとまった数という意味で言っているのであって、実際には五冊かもしれないし、十五冊かもしれない。
 付け焼刃と言えばその通りだが、ある程度の集中読書をすれば、それなりの知識は身につくものである。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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