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「私って変わってるでしょう」と言いたがる人たち。どこがだよ。

 「キミって、ちょっと変わってるね」と言われて喜ぶ人々が確実にいる。
 結構たくさん見てきた。
 「えっ、そうかな。別に普通だと思うけど…」と言いつつ、目が笑っている。鼻がピクピク動いている。
 「変わった人」は、時に褒め言葉なのだ。

 中には、「私って、よく人から『変わってる』って言われるんです」と、自分から言い出すやつもいる。
 返答に困る。
 だって、そういうこと自分からいうやつは、世の中にいくらでもいるから、その意味で全然変わってない。
 「お前みたいなやつ、大勢いるぜ」。
 でも、それではプライドを傷つけてしまうから、「たしかに変わってるよ。でも、それも個性っていうことだからさ、いいんじゃないの」と言っておく。

 「うちの子、ちょっと変わってるんです」と、我が子自慢で言う親もいる。
 「私、こんな個性的な子ども育てました。やっぱり親が個性的だと、子どももそうなっちゃうのかしら。血は争えないって本当ね。うふふ」って、勝手にやってろ。

 自分には2種類ある。
 「自分から見た自分」と「他人から見た自分」。
 どちらも本当の自分だが、「他人から見た自分」は、自分では分からない。だから、「他人から見た自分」については、たぶんこう見えているだろうと想像してみるしかない。

 自分を、何の変哲もないごく平凡なつまらない人間だと思っている人は、他人からもそう見えているだろうと想像する。実際はそう見られているかどうか分からないのだが、想像ではそういうことになる。

 そこで、変わったことを言ってみる。変わったことをしてみる。それでも伝わらないと思ったら、「ほらほら、私って変わってるでしょう。そうでしょう」と催促する。

 私は、こういう人たちをちょっとお気の毒に思う。なんてご苦労なことをやっているんだろう。
 個性ということを誤解してないか。

 個性というのは、自分の中に備わったものである。少なくとも、そのタネは自分の中に存在する。それを伸ばすことである。それを輝かせることである。個性だけは、他人のものを借りてきて、それを自分のものとすることはできないのだ。

 「私って、変わってるでしょう」の人たち、無理すんな。身体に悪いぞ。

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受験生・保護者の皆さん、学校や塾の先生方に最新情報をお届けします。ただし、結構頻繁に受験と無関係の話も。

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